日本の若者は高級デザイナーブランドにはあまり興味がなく、彼らの親の世代に比べより価格重視であることを、Women's Wear Daily(WWD)が2月1日の記事で伝えた。

WWDは、コンサルティング会社マッキンゼー社による『買い物の際に"価格"を最重要視すると回答したのは、日本の50歳以上の買い物客では21%であった一方、30歳未満では30%であった』との報告を引用した。　さらに、経済の破綻により日本人1人当たりの支出は大幅に下落し、特に高級品市場はその影響は大きく受け2006年から2010年の間に23%縮小したと付け加えた。

さらに、親の世代は伊勢丹のような高級デパートで買い物をしていた一方で、現在の20代の趣向は路面店に向いていることにも触れた。今の若者はファッションに興味がなくなったわけではなく、かつてほどに消費に積極的ではなくなったために、ブランドネームには簡単に引き付けられることもなくなったのだという。

高級市場の専門家は、「ファッションにはより個性が重視されるようになり、高級ブランドに加えさまざまな路面店ブランドがファッションの選択肢として取り入れられ、その結果、高級品消費の減少や断片化が起こった」と分析している。